Yahoo!ニュースを閲覧していて、提供元の新聞社・出版社のオリジナル記事を読みたいと思ったことはありませんか?
今回は、「Yahoo!ニュースのURLを入力すると、提供元の記事を教えてくれる」という新しいサービスを提供する「Publisher Engine(パブリッシャーエンジン)」を取り上げます。
目次
どんなサービスなの?
Publisher Engineの概要
公式サイト
発案者はメディア アーキテクトの生崎文彦さん、開発担当はエンジニアのRyoma Hoshinoさんです。
6月1日に、上記の記事検索のサービスを提供開始しています。
2021年6月1日にPublisher Engineは「パブリッシャー記事検索」の提供を開始しました。
Yahoo!ニュース記事のURLを入力欄に入れて「検索する」を押すと、記事提供元パブリッシャーのメディアの記事ページを探してURLを表示するサービスです。無料でご利用いただけます。
2021年6月8日現在、パブリッシャー記事検索は20メディアに対応しています。
https://www.publisherengine.com/about
記事検索の実行例(デモ)
実際にどのような形で記事検索が行えるかを示したデモンストレーションです。
下記リンクを開くと、検索過程が自動で表示されます。
理念
サービス提供の背景
Yahoo!ニュースの課題
Publisher Engineでは、Yahoo!ニュースに記事を掲載することについて、3つの課題が挙げられています。
1つ目は、1つの記事ページをネットユーザーが開くことで立つ売上が大きく異なること。(中略)記事ページごとの売上単価は自社メディアと比較して2〜10倍もの開きがあります。
https://www.publisherengine.com/about
2つ目は、永続的に記事が読めないこと。Yahoo!ニュース記事は、掲載期間が過ぎると読めなくなります。
https://www.publisherengine.com/about
3つ目は、ほとんどのネットユーザーが「Yahoo!ニュースの記事」を読んでいると思っていること。
https://www.publisherengine.com/about
実務者のみなさんがソーシャルメディアや電子メールで記事を共有するとき、Yahoo!ニュース記事の記事ページではなく、ぜひ提供元メディアの記事ページを共有してください。
そのときに「パブリッシャー記事検索」はみなさんのお役に立つことでしょう。
https://www.publisherengine.com/about
実務者にパワーを与えたい
単なる問題提起に終わらず、課題解決策のひとつとして、実際に記事検索サービスを実装・提供したところに価値があると感じました。
新聞・出版をはじめとするメディアで働く人々の力になりたい、励ましになりたいという思いが感じられます。
業界内の反応
Twitter上ではこんな反応がありました。
一方で「我々は歓迎ですが、一般ユーザーに需要があるのか」という指摘もあり、Publisher Engineさんには、今後ぜひ考えていっていただければとも思いました。
対応メディア
技術的な制約の元、「パブリッシャー記事検索」は、一部のメディアの記事の検索のみに対応しているようです。
対応メディアは順次追加されていくとのことで、今後が楽しみです。
おわりに
発案者の生崎さんとはTwitter上で交流がありますが、今回の記事は、編成記者A子が自発的に執筆したものです。生崎さんの関与はありません。
Publisher Engineへのご意見や改善提案などありましたら、ぜひPublisher Engineの公式アカウントまで送ってさしあげてください。
きっと、生崎さん・Hoshinoさんがより良い方向へといかしてくれるはずです。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。
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