こんばんは。編成記者A子です。
今日は記者界隈で話題のプラットフォーム「note」を取り上げます。
昨年12月に開設されたNHKのnoteが、反響を呼んでいます。
NHK取材ノート
6,705フォロワー(2021.6.10時点)を記録しています。
NHKのニュースや番組をつくっている私たちが取材に込めた思いや取材手法などをお話します。一緒に「取材ノート」をつくっていきましょう。
NHKのnoteについては、後日またブログでじっくり特集させていただく予定ですが、
今日取り上げるのは、新聞社のnoteについてです。
実は新聞社の中にも、「note」を活用し「自社のコンテンツや思いを広げよう」と頑張っている社が複数あります。
今回は、新聞各社の「note」アカウントを取り上げます。中でも、さまざまな工夫をこらして頑張っている地方紙に焦点を当ててみたいと考えています。
もし興味をひかれる社があれば、ぜひnoteのページに飛んで、記事を読んでみてくださいね。
自分の社でも使えるノウハウやヒントが見つかるかもしれませんよ!
地方紙のnote
最初に地方紙のnoteアカウントをご紹介してから、その後、後半部分で全国紙のnoteについて触れたいと思います。
目次
神戸新聞
まずは6月にnoteをはじめたばかりの神戸新聞さんからご紹介します。
神戸新聞公式「うっとこ兵庫」
兵庫県の地方紙「神戸新聞」です。過去記事の中から、第一線に立つ記者らがテーマごとに独自の視点で選び、背景や取材の裏話などとともにまとめて紹介します。意外と知られていない見所やほっこりする地域の話題、ゆかりの有名人のエピソードなど、月日がたっても色褪せない兵庫の魅力をご堪能ください
神戸新聞「うっとこ兵庫」、始めます
初投稿の記事では、note開設の趣旨が語られています。
「もっとたくさんの人に届けたい」「せっかく掲載した記事をしっかり読んでほしい」―。「うっとこ兵庫」もそんな現場からの声(主に若手、中堅記者ら)で動き出しました。社内で仕組みをつくるには時間も費用もかかるため「note」の力を借りることにしました。「投稿のしやすさ」だけでなく、noteという「街」に住むユーザーに、私たちの取り組みが届きやすいのではないかと考えています。
デジタル新サービスを続々開始
神戸新聞は5月から6月にかけ、noteを含む3つのデジタルサービス(※)を開始しました。
(※noteのほか、音声メディア「Voicy(ボイシー)」で配信する「めっちゃ兵庫」と、メールマガジン「ええやん兵庫」)
読者と繋がるための取り組み、ぜひ成長させていってほしいですね!
奈良新聞
奈良新聞社[公式]
日本新聞協会加盟紙『奈良新聞社』が、新聞に見る報道とは一味も二味も違った視点から、新たに掘り下げた有意義な情報をお届けします。一部を除いて公開情報をフリーでご覧いただくことができます。
更新頻度は1日に複数回と、力を入れている様子が感じられます。
圧巻なのは、奈良の歴史文化を記事と写真で紹介するこのマガジン。
マガジン「奈良万華鏡~大和路の歴史と文化~」
日本のはじまり「奈良」の地を舞台に、現代によみがえる「ニッポンの歴史」を、記事や画像などを交えながらデザインしていきます。
443本(2021.6.10時点)のnoteをまとめています。SNS映えする写真を活用し、見応えがあります。
石巻日日新聞
石巻Days ~未来都市の生き方~
石巻日日新聞社が運営する「石巻Days~未来都市の生き方~」はインターネットの世界でも石巻を感じてもらうウェブマガジンです。未来都市「石巻」での生き方や様子を地元の皆さんへ向けて発信しています。
毎日更新されています。
本紙とは異なるウェブマガジンとして、ブランドコンセプトをしっかり定義しているところが好印象を与えてくれます。
マガジン 石巻日日新聞
795本(2021.6.10時点)のnoteをまとめたマガジンです。
石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載。地域の歴史や文化、風土や週間などを紹介します。また、東日本大震災から復興へ向かう、まちの出来事も混じえて発信します。無料と有料記事があります。
河北新報
河北新報オンライン
仙台市に本社を置く日刊新聞「河北新報」の公式アカウントです。仙台、宮城、東北の話題や東日本大震災、福島第1原発事故、新型コロナウイルス感染症の最新ニュース、東北楽天、ベガルタ仙台などの情報を取り扱っています。
体験型の連載「記者が挑んだ あばら家リフォーム」(10本以上のnoteに続く長い記事)など、面白く読みました。
熊本日日新聞
「熊日公式メルマガ」の転載をメインコンテンツとし、1週間に1度の頻度で更新されています。
また、過去の連載を、有料noteとして販売しています。
有料マガジンのひとつ
熊本野菜でおしゃれな逸品 小料理屋女将のおいしいレシピ集 (48本)
「野菜を使った料理をもっと知りたい」という方、多いですよね。
熊本県産野菜をふんだんに使った料理を提供している小料理屋の女将が、旬の野菜の魅力や料理法、おかずやお酒のつまみにピッタリの簡単でヘルシーなレシピを紹介します。
熊本日日新聞の連載「おかず、つまみに 野菜が主役」を加筆、再構成しました。
北日本新聞
T-ROOM 富山をつなぐ、ローカルでオンラインな部屋
「富山県を盛り上げたい」全国にいる”とやまを想うわたしたち”がつながることが新しい富山を創る力になるのでは?そんな想いで、富山県とつながる若い世代のオンライン交流コミュニティ!主催:富山県、事務局:北日本新聞東京支社
参考 T-ROOMとは
富山県と北日本新聞社がタッグを組み、ふるさとを応援するオンラインコミュニティ「T-ROOM」。
T-ROOM自体はFacebookグループを利用していて、noteは、その活動を報告・発信するためのものだと考えられます
「T-ROOM」(ティールーム)とは、富山県が主催し、北日本新聞東京支社が事務局を担当する全国の富山県を想う仲間とつながる「オンライン交流コミュニティ」です。
参加無料で、Facebookグループを使って、オンライン上で交流を図ることを目的にしています。
Zoomや「たくのむ」を使ったオンラインイベントも企画します。コミュニティ参加者が一同に会したオンラインフェスも行う予定です。
全国紙のnote
では次に、全国紙のnoteについてご紹介していきましょう。
新聞社のnoteのアカウントで、最多のフォロワー数を獲得しているのは日経新聞です。
日経新聞
NIKKEIスタッフ
日本経済新聞社のスタッフによるアカウントです。 日経の各種サービスについての情報や、ニュースを皆さんに送り届ける裏側を、中の人としてお伝えしていきます。
上記の「NIKKEIスタッフ」には35,716のフォロワーがいます。
日経新聞には、「日経COMEMO公式」をはじめ、複数のアカウントがあります。
日経COMEMO公式
日経はnoteと業務提携
日本経済新聞社はブログサービス「note」を運営するピースオブケイク(東京・渋谷、加藤貞顕CEO)と資本業務提携を結びました。
日経は2018年7月に、「note」を運営するピースオブケイクと資本業務提携を結んでおり、「note」について多くの知見を保有していることが伺えます。
複数のアカウントのブランディングや、マガジンの活用など参考になる部分があるのではないでしょうか。
東スポ
東スポnote
東京スポーツ新聞社の紙面で過去に掲載された連載がまとめて読めたり、ココだけしか読めないコンテンツがあったりします。できる範囲で頑張ります。
マガジン 競馬
競馬のマガジンは、エンゲージメント率の高さが目立ちます。各記事に500を超えるいいねがつけられています。
おわりに
すべての社を網羅できた訳ではありませんので、後日、加筆・修正を行う予定です。
各社のnoteのコンセプト作りや、noteの上手い構成・見せ方など、ブログをまとめていく中で非常に勉強になりました。
noteという媒体の特性を生かしたコンテンツ作りとはどんなものか、
一体どんなターゲットにどんなコンテンツを届けたいのか、みんなで一緒に考えていきたいですね。
課題としては、頻繁に更新をしている社でっても、地方紙であれば250前後のフォロワー数の社が目立つことでしょうか。
良いコンテンツを発信されているだけに、勿体なく感じます。
新しい読者層にリーチする大切な取り組み、ぜひ成長していってほしいですし、
私自身もnoteという媒体の特性について、勉強を続けようと思います。
未熟な記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ぜひお気軽にご感想をお寄せください☺
編成記者A子でした!